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高島屋、立川店の営業終了 来年1月末で、SCの百貨店区画

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO59900890R10C22A4TEB000

 

新型コロナウイルス禍で客足の戻りが鈍いためで、ほかのフロアと同様に他社テナントを導入し、安定した賃料収入モデルに切り替える。23年2月期の連結純利益は前期比87%増の100億円を見込み、収益の安定化に向けた構造改革を進める。

百貨店区画に当たる高島屋立川店は現在、地下食料品売り場、婦人服や宝飾品など3フロアで展開している。営業終了後はほかの7フロアと同じく不動産型のビジネスモデルに切り替え、23年秋にリニューアルオープンする。

百貨店事業の従業員を24年2月期までに21年10月比で20%減の6900人体制とするなどコスト改革も進める。組織体制の見直しや会議に使う資料の削減などで百貨店運営に必要な人数を減らし、グループ内の収益部門などへ再配置する。

高島屋の23年2月期連結業績見通しは、売上高にあたる営業収益は前期比43%減の4315億円、営業利益は4.3倍の175億円を見込む。23年2月期から収益認識に関する会計基準を適用しており、旧基準での営業収益は9%増の8315億円となる。国内百貨店事業の営業損益は25億円の黒字(前期は72億円の赤字)を見込む。

22年2月期の連結決算は、営業収益が前の期比12%増の7611億円、最終損益が53億円の黒字(前の期は339億円の赤字)だった。