· 

アイビールック 三井不動産社長 菰田正信

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO59873370R10C22A4MM0000

 

いわゆるトラッドファンだ。ブレザーはKentのキャメルのブレザー、三つボタン段返りで、フックドベンツ、スラックスはブラックウオッチのタータンチェックのパイプドステム、もちろん裾は3.5センチのダブルだ。ネクタイは菱屋のレジメンタル、靴はバスのローファーといった具合だ。

会社に入ってからも、ニューヨーカーやJプレスなどのトラッドスーツでシャツはボタンダウンしか着なかったが、いつの日か余り服装に拘らなくなった。それでも、スーツはほとんど濃紺かチャコールグレーの無地と決めている。フランク・シナトラが凄(すご)くオシャレだったが、スーツは紺しか着なかったと聞いたからだ。何でも裏地がそれぞれに凝っていたらしい。靴はジョンロブやエドワードグリーンのストレートチップがお気に入りだ。

当社はダイバーシティ(多様性)を推進しているので服装は原則自由としているが、先日社員との懇談会で「当社がダイバーシティを進めるのであれば、社長が率先してTシャツで会社に来なければいけませんよ」と言われた。しかし、果たしてそうだろうか。普段着つけてない洋服をとってつけたように着ても、本人の良さは出ない。スーツを着てネクタイをしめるのが一番オシャレだと思って拘っている人には、それを認めるのが本当のダイバーシティではないだろうか。本当のオシャレとは自分に似合う服を良く知っていて、それに拘るということだと思う。