https://www.nikkei.com/article/DGKKZO59435170W2A320C2MM0000
後部座席に机や電源、モニターなどを備え、キャンプ場など旅行先でも業務ができるのが特徴。まずは社員が活用し、今後は車両の販売やレンタルといった事業化を検討する。仕事と余暇を組み合わせた「ワーケーション」が広がるなか、多様化する働き方に対応する。
5人乗りのワンボックス型キャンピングカーを改造した。後部座席に机を挟んで長椅子があり、少人数の会議ができる。ウェブ会議用に大型モニターも備える。走行用とは別にバッテリーがあり、車内のコンセントにパソコンをつなげば、遠隔地でも長時間作業ができる。車の側部に収納している日差しや雨を防ぐ布「タープ」を使えば、外でも快適に打ち合わせや仕事が可能だ。
まずはイトーキの社員が使い、キャンプ場などでリラックスしながらチームで打ち合わせをすることで一体感を高める。取引先の近くで作業をしたり、自宅に仕事場が無い人がテレワークをしたり、といった使い方も想定する。イベントなどで車両を展示しながら新しい働き方を提案する。
イトーキは「社内クラウドファンディング」と呼ぶ制度で走るオフィスを開発した。デザイナーや営業など18人の社員が事業アイデアを持ち寄り、30部門から約900万円の開発費を集めた。

コメントをお書きください