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インフレ克服、賃上げがカギ

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO80436390U2A220C2EN8000

 

米国では数十年ぶりの本格的物価上昇を目にし、市場のセンチメントが揺らいでいる。長らく続いたディスインフレ状態に慣れた市場参加者は、初めて経験する高いインフレ率の影響を金融政策や経済予測に織り込むことに少し時間が必要なようで、特に債券より株式市場で顕著だ。

株式市場がより臆病だからではない。インフレ率上昇をめぐるシナリオがハッピーエンドとバッドエンドの両極端に分かれるからだろう。

米国では幸い賃金上昇のペースも上がっている。企業のバランスシートは健全で、物価や賃金上昇によるコスト増を価格転嫁してマージンを維持し決算は好調だ。インフレが米国から欧州、世界へと広がりをみせている。値上げ、賃上げ、増収というインフレ環境での成長の好循環シナリオを描ける地域で競争力のある企業が、これからの勝ち組になるだろう。