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中国、マンションで技術革新 各階に「駐車場」配置

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB171N10X10C22A2000000

 

従来の地下駐車場付き高層集合住宅のように地下を大規模掘削する必要がなく、全住戸に駐車場を割り当てられるため、CO2排出量削減や開発コストの低減、居住者の利便性向上などを図る上で効果的だと複数の専門家が認めている。

 

同技術を採用した高層集合住宅は、住戸北側のベランダ部分を駐車場にあて、大型エレベーターで車を昇降させるシステムとなっている。構造設計については、通常の住宅設計に加え、自動車の荷重経路を考慮に入れた構造計算を行うだけでよい。人と車の動線は分離されており、地下通路から入った車は大型エレベーターで各住戸の駐車場に運ばれる。また、住戸北側の窓位置を調整することで、駐車場に車が入った際の眺望も確保される。

このプロジェクトは、デベロッパー、政府、消費者それぞれのニーズに適合する。第一に、従来の高層集合住宅の建設では3〜4カ月かかる地下駐車場部分の掘削工事が必要なくなるため、不動産開発業者は工期を40%短縮し、施工費用を3分の1程度節約できる。

第二に、コンクリートや鋼材の使用量を減らすことで、これら建設材料の製造に伴うCO2排出量削減に寄与する。新エネルギーの活用という点では、ベランダに車用充電器を設置し、料金の安い夜間電力をフル活用して電力消費量の低減と居住者の電気代節約を実現する。

第三に、地下駐車場にありがちな住戸から駐車場までの遠さや充電の不便さ、駐車場代の高さなどの問題を解消し、居住者の利便性を向上させる。