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成長株投資は「素人」こそ勝てる 個人投資家座談会 スゴ腕個人が語り合うここからの投資戦略

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB172V20X10C22A2000000

 

――皆さんは成長株投資で資産を大きく増やしました。米資産運用フィデリティで活躍した伝説のファンドマネジャー、ピーター・リンチ氏の投資手法を取り入れた点でも共通していますね。

奥山月仁さん(以下敬称略) リンチ氏の手法は、私にとっては教科書的な存在です。リンチ氏の手法をベースに投資を始めたのは、2008年のリーマン・ショック直前でした。同じ頃に投資ブログも始め、そこで公開するための専用口座を開きました。その口座に資金100万円を投じたのですが、13年後に追加資金の投入なしで約28倍となりました。

 

DAIBOUCHOUさん(同)株式投資は2000年から始めて、最初は土地や設備などの保有資産の評価額に比べて時価総額が小さい資産バリュー(割安)株に投資先を固めていました。

 

リンチ氏については、「業績が伸びているが不人気な銘柄に投資する」という手法に共感しました。資産の拡大に大きく貢献してくれたのは、アーネストワン(現在は、統合して飯田グループホールディングスに)など、まさに業績は好調だったけれども、不人気だった新興不動産会社の株です。信用取引も使って大きな利益を上げることができました。今は対象を広げて、高配当株などにも投資しています。

 

DUKE。さん(同) 私はウィリアム・オニール氏の投資手法をベースにして、年初来高値や昨年来高値を付けた銘柄を買って、さらに高値で売るという投資を手掛けています。

高値を更新した銘柄には、事業などのビッグチェンジ(大きな変化)が起きていることが多い。そうした変化が起きていることを確認して、業績の拡大が続きそうな銘柄を購入しています。リンチ氏の手法では、「消費者の視点で銘柄を探す」という部分を取り入れています。

アマチュアの強みを生かす

――リンチ氏は著書で「アマチュアだからこそ株式投資で勝てる」と主張しています。

奥山例えば、最近では釣り具メーカーのグローブライドに投資しました。家の近くにある釣具店に人がいっぱい集まっていることにヒントを得て、関連銘柄として同社の株に目を付けたのです。2000円付近で買い集めて、21年後半に売却し、2倍近い利益を取ることができました。

他にも、同僚が実際に製品を使っていたパソコン販売のMCJに投資するなど、日々の暮らしや仕事の中で何か発見があったら、こまめに関連銘柄を調べています。

DUKE。 日ごろの発見といえば、コロナショックが起きた後に「妻の意見がこれほど重要か」と思い知らされることがありました。「(ファッション通販サイトの)『ZOZOTOWN』で狙っている商品がすぐ売り切れる」と妻が嘆くのを聞いたのです。それですぐにZOZOを購入して大当たりしました。それ以来、流行しているものを妻に定期的に聞いています。

不人気」と「成長性」の掛け算で大化けを狙う

――DAIBOUCHOUさんは今も人気株は避けて投資していますね。

DAIBOUCHOU 企業の成長を100%は信用していないからです。ですから、株価が上昇する保証として、不人気や資産バリューといった割安さの要素を重視して投資しています。「不人気」と「成長性」の掛け算でテンバガー(10倍株)を狙うという考えです。そうした銘柄は皆が騒ぎ出して株価が上昇軌道に乗ると急騰するので、大きな含み益を抱えて株価を追い掛けることができる。多少相場が揺らいでも大丈夫という安心感があります。

 

奥山月仁さん 高校2年生から投資を始める。割安成長株投資で資産数億円を運用。著書に『"普通の人"だから勝てる エナフン流株式投資術』(日経BP)など

DAIBOUCHOUさん 2000年に運用資産200万円で投資を開始。信用取引も駆使し、わずか6年で10億円まで増やすも、リーマン・ショックで資産を大きく減らし、割安成長株の分散投資に転換

DUKE。さん 「45歳までに運用資産3億円」という目標を実現し、2016年にアーリーリタイア。自身の投資法を教える「新高値ブレイク投資塾」を主宰する