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人生100年時代 学びの力 仕事の「先」を考えよう

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO80041030Q2A210C2MY6000/

 

にもかかわらず、日本の大人の学びにまつわる現状は、あまりにも寒々しい。パーソル総合研究所が2019年に行ったAPAC就業実態・成長意識調査では、「とくに何も行っていない(学んでいない)」と答えた就業者がアジア諸国のなかでダントツの46.3%であった。

 

●会社の外に目を

2016年に邦訳が刊行された『LIFE SHIFT』(L・グラットン、A・スコット著、池村千秋訳、東洋経済新報社)は、「人生100年時代」という言葉を社会に広めた名著だ。著者によれば、寿命が100歳以上に延び、多くの人々が長期間にわたり労働せざるをえなくなる未来においては、学びを継続し、自らを社会に適応させていく必要がある。

 

ちなみに、会社の「中」だけが、大人の学びの場ではない。そこで注目されているのが、副業・兼業などの新たな働き方である。本業をもちつつ、本業で培った能力・スキルを、会社の外でいかに活(い)かすことができるか。また、会社の「中」だけでは形成できない能力を、いかに「会社の外」の学びの機会を使って獲得するかが重要になる。

 

最近、注目されているのが「ウェルビーイング(主観的幸福感)」という考え方だ。これを体系的に学べるのが渡邊淳司、ドミニク・チェン監修・編著『わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために』(20年、ビー・エヌ・エヌ新社)である。この本からは、ウェルビーイングの概念、それをいかに高めていくための実践やワークショップについて学ぶことができる。ウェルビーイングに満ちた人生を送ることができるかどうかは、ひとりひとりの主体的な選択にかかっている。