· 

&マークの理念 三井不動産社長 菰田正信

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79484340U2A120C2MM0000

 

サステナビリティ(持続可能性)とかESG(環境・社会・企業統治)とか言われるはるか前の1991年、創立50周年に定めた。

 

当社は地球環境や地域との共生を大事にしてきた。三井の本拠地、東京・日本橋の開発コンセプト「残しながら、蘇(よみがえ)らせながら、創っていく」が象徴的だろう。三井本館や日銀高島屋本館、日本橋の橋梁など、歴史的に残すべきものを残し、日本橋川の水辺の潤いや青空、時代の中で街の隅に追いやられた福徳神社などを蘇らせ、調和を図りながら時代の最先端を行く高層ビルを創っていく。一方で、一筋入ると江戸の街並みを再現した路地を創る。伝統と革新の共生である。

もう一つ「&マーク」に込められた思いがある。多様な価値観を互いに許容し、ぶつけ合う中で新たな価値を生み出すことだ。近年、企業経営における多様性確保のために重要視されている「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」である。

実は、これまでの当社の特徴はよくも悪くも同質性にあった。だが、成熟化し価値観が多様になった現在、これでは時代の変化に対応できない。最大の課題はD&Iだ。