https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79295220X10C22A1ENG000/
暗号資産(仮想通貨)の価格が米金融政策の影響で下落する中、ゲームやアートなど裾野が広がるNFTに投機マネーが流れ込んでいる。
リトアニアのブロックチェーン企業ダップ・レーダーは、21年12月に中国でNFTの利用者が前月比で約3倍に増え、米国を抜いて世界最大の取引国になったと指摘する。ゲームのキャラクターやアイテムに関連したNFTが多く、東南アジアでも利用者が増えている。
投機マネーによる市場の過熱感は高まるばかりだ。一部のゲーム内のキャラクターが1000万円前後で取引されているほか、仮想空間「メタバース」内の架空の土地が1区画200万円前後で売買されている。
米国を中心に金融緩和の引き締めが始まり、ビットコインなど仮想通貨から急速に資金が流出している。NFTは仮想通貨の価格と連動することも多く、警戒感は強まっている。