https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79069590X00C22A1EA5000/
資本力や規模で劣る日本勢は得意のセンサーや映像技術で対抗する構えだ。
ソニーグループの吉田憲一郎会長兼社長は「メタバースの前提は人が集まることだ」と話す。
同社が強みを持つエンターテインメントの分野でメタバース市場を開拓する。
4日の記者会見では英サッカー「プレミアリーグ」の強豪クラブ、マンチェスター・シティと計画している仮想映像サービスを紹介。
スポーツの判定を支援するカメラシステム「ホークアイ」を活用し、実写の映像データを3D映像に再現する。
パナソニック子会社のシフトール(東京・中央)は周辺機器にも注力する。
今春に発売する「ペブルフィール」(販売予定価格は2万円前後)は手のひらサイズの冷熱装置。
同装置を付けた専用シャツを着ると、首元が熱くなったり冷たくなったりし、仮想空間での体験を現実により近づけられる。
米民生技術協会(CTA)の市場調査部門のスティーブ・コーニグ氏は「メタバースは(パソコン、スマホに次ぐ)次世代のインターネットで、今後10~20年の間に実現する」と強調。
今回のCESで披露された技術が「メタバースの最初のステップ」とみる。
