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ホテル、ハレの場から日常の空間に 長期滞在プランで回遊、ウィズコロナの生活スタイル

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC09CS00Z01C21A2000000

 

最近は休暇を楽しみながら仕事をするワーケーションも注目されている。

 

こうしたコロナ下の生活の変化に対応して、シティホテルが非日常のぜいたくな空間を日常のように使うことができるサービスを始めた。

 

「旅するように暮らす」――。東急はグループのホテルなどに定額で長期滞在できるサブスクリプションサービスを展開している。

「TsugiTsugi(ツギツギ)」と呼ぶサービスで今春、第1弾として30泊(18万円)もしくは60泊(36万円)で、39のホテルなどを回遊できるプランを打ち出した。

100人限定で売り出したところ、予想を大きく上回る933人から応募があったという。

気分に合わせて好きな場所で生活 コロナ下の新ニーズに

テレワークの普及で「仕事は会社の職場でやるもの」という固定概念は薄れつつある。

かつては仕事のある日常と休暇は切り分けて考えていたが、最近はくつろいだ雰囲気で仕事をすることで生産性の向上につながるとみる向きもある。

ホテルの長期滞在プランのように「日常」と「非日常」が溶け合ったような体験はウィズコロナで生まれた新しいニーズなのだろう。

ホテル滞在をより便利に 進化するサービス

ただ課題も見えてきた。

その1つが移動だ。30泊のプランの利用者がホテル間を移動するのにかかる平均費用は約9万円に上ったという。

「荷物を持ち歩くのが大変」といった意見も出た。

スタートアップのサマリー(東京・渋谷)と連携し、衣類などを詰めた段ボールを預かってくれる同社のサービスを利用できるようにした。

第2弾ではより長期で滞在したいという要望に応じて日数の幅も拡大し、90泊、180泊のプラン(30泊あたり22万円から)も作った。

人々の価値観の変化に対応したサービスが生まれ、さらにその利便性を高める改善が進む。

帝国ホテルやニュー・オータニもサービスアパートメント事業に参入するなど、長期滞在型プランは増えている。

ウィズコロナ下のホテルのあるべき姿の模索は今後も続きそうだ。