https://www.nikkei.com/article/DGKKZO78722660T21C21A2TB1000
――競争力の高い施設や街づくりの条件として何が求められていきますか。
「今後は街と街の競争がより鮮明になり、固有の強みや魅力を高める必要がある。
例えば東京の日本橋であれば歴史や食、日比谷周辺はエンターテインメントなどだ。
街は生き物で、街づくりで訪問する人の層も自然と変わる。
当社は東京タワーや東京ドーム周辺の再開発も進めるが、時代や地域に合ったコンテンツや施設を入れられるかが問われている」
――東京の国際的な競争力は欧米都市に比べて順位が低いとされます。
「時差で地球を3つに分けると北米と南米はニューヨーク、欧州やアフリカはロンドンが中心都市だ。
一方でアジアは香港やシンガポールなどが東京の競争相手だ。
まずはアジアの中心を勝ち取れるかどうかであり、今はその機会だ。
アジアで首位となり、国際企業のアジア本社を誘致することにつながれば、東京の競争力は確実に上がる」
――克服すべき課題は何でしょうか。
「一番足りないのは国際化に対応した教育環境の整備だ。
子供の英語教育に加え、外国語が通じる医療機関なども足りない。
税務的なデメリットが足かせになっている面もある。
