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ヘミングウェイが見たインフレ

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO78685200S1A221C2EN8000

 

それを引用しているのがアダム・ファーガソン著「ハイパーインフレの悪夢」。

 

第1次大戦後のドイツを襲ったハイパーインフレを克明に記した本だ。

 

巨額の戦争賠償金をまかなうためにドイツは大量の国債を発行する。

通貨マルクは急速に価値を落としていく。

当初は輸出の追い風になり、失業率も低下。

インフレは救いにさえ見えた。

「安いドイツ」を旅行しようと外国人が押し寄せ、不動産も買いあさりの対象になった。

しかしこの構図はずっとは続かず、倒産が増え始める。

産業資本家はさらなるマルク安を望んだが、通貨価値の下落に伴うインフレが市民の生活を苦しめ、社会の不安が高まった。

さらに石炭産地のルール地方を隣国に侵攻されると物不足が強まり、インフレは天文学的に加速する。

やっとインフレを止めたのは土地などを担保にした新通貨レンテンマルクの発行だ。

しかし市中には失業者があふれ大きな傷痕を残した。英国の駐ドイツ大使は、インフレを麻薬にたとえたという。