https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB088010Y1A201C2000000
三菱HCキャピタルは医療法人から不動産を買い取って「持たざる経営」への転換を支える。
一般に病院は医療法人と呼ぶ、株式会社と異なる経営形態を取るため、株式の過半を握る通常のプライベートエクイティ(PE=企業買収)ファンドの手法が機能しにくい。
ユニゾンは病院に返済順位の低い劣後ローンを出すほか、経営部門に専門人材を派遣する。
支援先の病院同士はグループとして協力し合う。
具体的には大型病院が主に検査や手術といった急性期の医療を、中小病院が入院やリハビリといった回復期の治療を担うよう機能を分担し、患者を相互に紹介する。
管理業務の集約や、医薬品や医療機器、医療関連システムの共同購入にも取り組み、経営効率を高める。
ファンドの資金を活用し、施設内保育所などを整備して看護師などの定着率の向上もめざす。
支援先の病院の経営が改善した後、別の医療法人に経営を引き継ぐことで、ファンドとしての収益を確保する。
