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マンション積立金「先手」で増額 工事費高騰、住民の意識に変化

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO78287750Z01C21A2KNTP00/

 

「来年から毎月の積立金は現在の約3.5倍に引き上げます」。

7月、ザ・パークハウス東戸塚レジデンス(横浜市)の管理組合は総会で積立金の大幅増額を決議した。

2018年の新築分譲で、組合設立からわずか約3年。

これだけ早い段階で積立金を大幅増額するのは異例だが、総会当時、理事長だった赤木喬さんは「早く動き出さないと、合意は難しくなる一方だと考えた」と振り返る。

マンション管理組合のコンサルタント、さくら事務所(東京・渋谷)の土屋輝之さんは「『今の積立金のままではダメ』と考える管理組合は着実に増えている」とみる。

12年ごろから工事費の上昇が始まり、上昇前の水準と比べ現在は2~3割は高い例が目立つ。

国交省は9月、修繕積立金や修繕計画作成のガイドラインを一斉に見直した。

あくまで目安だが、以前の指針に比べて積立金はより多額に、計画は「5年程度ごと」とより短めな見直しが必要と記された。

さくら事務所の土屋さんは「目安とはいえ、『国も環境変化を認めた』ともいえる。

今後、多くの管理組合が見直しを始めるきっかけとなるかもしれない」と話す。