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所得税、2種類の課税方法 一時的な利益、分けて計算

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO78123070T01C21A2PPL000

 

Q 所得税の基本的な仕組みを教えてください。

A 所得税は勤め先から受け取る給料や、商売で稼いだお金などにかかる税金です。所得はその内容により10種類に分かれます。

所得は収入から必要経費を引いた金額です。

所得税は1月から12月までの所得の合計から配偶者控除など所得控除を引いた金額に税率を掛けて計算するのが基本です。

Q 給料以外の所得があった場合は。

A 所得は合算して税額を計算するのが基本です。総合課税と呼ばれ、所得の合計に税率を掛けた金額を納税します。

金額が多くなるほど税率が高くなる累進課税で、税率は5~45%です。社員が得た原稿料や、家を貸して得た収入も総合課税の対象です。

Q 合算されない所得もあるのですか。

A 例えば退職一時金は退職所得と呼ばれ、ほかの所得と合算せず、個別に課税されます。

所得ごとに課税する仕組みを分離課税と呼びます。不動産売却による所得や株式の売却益は分離課税です。

これらは税率が金額に関係なく15%や30%などと決まっており、所得に比例して税を納めます。

Q お金持ちは投資の税で有利と聞きました。

A 一般に株をたくさん持つ人には高所得が多いためです。

仮に株の譲渡所得が総合課税なら、株による利益が大きければ累進課税により高い税率となります。

現状ではほかの所得に関係なく税率は一定のため、株の売却益や配当収入が大きい人は分離課税のほうが有利になりやすいといえます。

Q 課税の方法が2種類あると、手続きが面倒そうです。

A 分離課税には確定申告が必要なものと、そうでないものがあります。

例えば預貯金の利子は受取時に所得税15%が源泉徴収(天引き)されて課税は終わるというルールなので、確定申告の必要がありません。

一方で土地の売却による利益などは確定申告をする必要があります。