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ヒューリック会長 西浦三郎(1) 東京証券取引所の鐘

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO77557050V11C21A1BE0P00

 

日本橋の本社ビルのエレベーターは午前9時の始業ぎりぎりと午後5時の終業直後に大勢の社員で混み合っていた。

 

給料は安く、やる気も低い。

 

誰も信じなかったが新規上場の考えを伝え、社員に前向きな姿勢を説いて回った。

 

三井不動産三菱地所など大手と同じ土俵では勝ち目はない。

 

国内の人口減も見込まれるなかマンションは手掛けず海外事業も控え、都内のオフィスビルや商業施設などに特化した。

 

資金負担を抑えるためオフィスビルは中小型ビルとした。開発エリアは銀座や青山など都心で需要が見込める街に絞った。

 

上場後は増益と増配を続けている。

 

「重要なのは人だ。

 

今でこそ約8人の募集に5千人以上の学生が応募してくれるが、上場当初は大学近くに会社の看板を置くなど工夫しても全く集まらなかった。

 

豊富な知識をビジネスで生かせる社員を育てたい。

 

専門家が集う「プロ集団」のヒューリックを磨き続けていく覚悟だ。