https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76921710S1A021C2FF8000/
この記事面白いなあ。有名人によるネット上の信者ビジネス、リアルでも仲間同士で同じ価値観で同じ行動を取るなどいくらでもある。日本でも衆院選挙前、政党こそアメリカと違うが似た現象が起こりつつある。トランプ大統領やその信者を追うと社会勉強やビジネスの糧になるだろう。また、人間関係の構築に役に立つ。とても興味深い記事である。(個人的感想)
「歴史上、最も腐敗した20年の選挙を忘れない。24年11月には輝かしい勝利がある」。
9月25日土曜、南部のジョージア州ペリーで開かれたトランプ氏の集会を訪れた。
屋外会場に集う数千人の支持者に、トランプ氏は24年の次期大統領選に出馬する可能性をにおわせながら、1時間半以上、しゃべり続けた。
会場のほとんどが白人だ。家族連れや若者のグループも多い。
たばこを吸う人も目立つ。
上空には「ツイッターは最悪」という広告幕をなびかせた軽飛行機が旋回していた。
「トランプが完璧じゃないのは知っている。でもワシントンの政治家とは違うから信じる」。会場にいた50歳代の建築業、ミーシャさんはいう。
看護師のビッキーさんも「『法と正義』のため24年も彼を支持する」と語る。
民主党を支持してきたワニータさんは「今の民主党はクレージー」と「左傾化」を拒む。
共通するのはエスタブリッシュメント(支配層)への反感だ。
主流だったはずの自分たち中間層の地位が沈下し、脅かされていることへの恐怖の裏返しに聞こえた。
格差が広がり、経済成長や時代の変化に取り残されたと感じる人々が愛国の名の下で保守化する。
その殻の中で議論するうちに過激さを増す「エコーチェンバー」効果※が社会を揺るがす様相は、中国も米国も大きくは変わらない。
※「エコーチェンバー現象」とは、
エコーチェンバーのような閉じたコミュニティの内部で、誰と話しても自分と同じ意見しか返って来ないような人々の間でコミュニケーションが行われ、同じ意見がどこまでも反復されることで、特定の情報・アイデア・信念などが増幅・強化される状況のメタファー(隠喩)となっている。
ワシントンの民主党支持者にトランプ集会の話をすると「なぜ非科学的な陰謀を信じるか理解できない」と切り捨てられた。弁護士や学者といった人々だ。
共和党内でもトランプ氏と距離を置く空気は広がるが、同氏が独自のSNSを持てば、事実を事実と認めない「聞かぬ力」が再び拡散するだろう。
共和党がトランプ氏の岩盤支持層を無視できないように、民主党も自らの支持層だけを固めようとリベラルな政策に傾く。米国の分断が癒やされる道筋はまだ見えない。

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