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マンション 続く宴2 「バス通勤でもいい」

最寄りの東急東横線日吉駅まで上り坂が続き、敷地まで徒歩9分。

野村不動産などが横浜市で手掛ける総戸数1300戸以上の大規模マンション「プラウドシティ日吉」は6千万円台が中心の物件だ。

郊外では決して割安な価格ではないが、販売責任者の芦田和輝は「販売センターの来場予約が2~3週間待ちのため、9月から初回案内はウェブで対応している」と話す。

三菱地所レジデンスなどが2020年11月に発売した総戸数528戸の「ザ・パークハウス 新浦安マリンヴィラ」(千葉県浦安市)だ。最寄り駅までバスで11分。

業界内でアクセスが良くない場合に表現する「バス便」の物件だ。

問い合わせは既に6千件を超える。

広い間取りを5千万円台からの割安価格で購入できるのが評価されている。

テレワークに適した共用部なども充実し、ある契約者は「バス通勤でもいい」と話す。

「契約者の6割が週1日以上、テレワークをしている」。

東京建物などが販売する東京都多摩市の520戸のタワーマンション「ブリリアタワー聖蹟桜ケ丘ブルーミングレジデンス」。 

契約者アンケートからは在宅勤務が普及している実態が浮かびあがる。

最寄り駅から新宿駅まで特急でも約30分だが、「コロナ禍で通勤時間を気にする必要がなくなった」(契約した30代男性)。

8月からの販売分は10月上旬時点で9割が成約した。

郊外物件もすべてが人気とはいえない。

テレワークに不向きな狭い間取りで値段が比較的高い物件では売れ行きが鈍いものも出始めている。