https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFC079GW0X01C21A0000000
最高は1億8000万円という強気の価格設定ながら、2期販売のモデルルーム予約も上々だ。
札幌市中心部まで地下鉄で20分ほどかかり、以前はそれほど人気が集中する駅ではなかった。
追い風になったのは医療機関や大学も駅前に集める大型再開発だ。
在宅勤務の普及を背景に「首都圏からの問い合わせも驚くほど多い」。
札幌市内では、新築時の分譲価格を上回る高額で取引される中古マンションも珍しくなくなった。
北海道新幹線の延伸を2030年度末に控え、値上がり期待から新築価格も急上昇中。以前は珍しかった億ションが続々登場している。
「すごい価格になる」と多くの不動産関係者が注目する大型物件が、11月発売予定の「ONE札幌ステーションタワー」。
札幌駅にほど近く、地上48階建ては市内最高の高さだ。
最も広い部屋は専有面積が200平方メートルを超え、最高価格は数億円の水準が確実視される。
億ション人気は地方都市にも広がる。
東京建物などがJR前橋駅前で建設中の「ブリリアタワー前橋」(27階建て)は9月に第1期の1次販売を始めたところ、1億円超の部屋がさっそく成約したという。
成約全体をみると40~50代の会社員や公務員、医師などが多く、1~2割を首都圏の客が占める。

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