https://www.nikkei.com/article/DGKKZO75537170X00C21A9FFT000/
AGE technologies(エイジテクノロジーズ、東京・千代田)が提供する「そうぞくドットコム不動産」は、煩雑な作業を代行し、一部は自動化するシステムを開発、利用者はスマートフォンなどで必要な情報を入力するだけで相続手続きを完結できる。
不動産の名義変更には亡くなった人の戸籍謄本や住民票などが必要。何度も役所に足を運んだり、郵送を請求したりと手間がかかる。
料金は1人あたり6万9800円と司法書士などが手掛ける代行サービスの半分以下に設定。
サービス開始から2年で約8000件の不動産の名義変更を手掛けた。塩原優太代表は「今後は預貯金や相続税の分野を攻めたい」と話す。
トリニティ・テクノロジー(東京・港)は家族間で円滑に財産を信託できるクラウドサービスを開発した。
信託を組成するだけでなく、金融機関とデータ連携する「API」技術を活用し、11月から財産の内容をリアルタイムに確認できるようにする。
高齢化による大きな課題の一つはお金だ。厚生労働省の推計によると、認知症高齢者は2030年に約800万人と20年比3割増える。
認知症によって意思能力を失うと金融資産が凍結されるため、本人や家族の生活に大きな影響を与える。
コロナ禍で外出が制限され、孤独感や運動不足から高齢者の健康に悪影響を与える問題も指摘されている。
家族間の写真・動画共有サービスのチカク(東京・渋谷)は8月半ば、セコムと共同で高齢者の体力維持と孤独解消に役立つシステムの実証実験を兵庫県たつの市で始めた。
自宅でできる体操の動画や市内の文化施設の催し物情報を配信。
運動や近隣の散策程度の外出を促し、体力維持と孤独解消につなげる。

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