
You are what you eat!
ーあなたの体はあなたが食べたもので作られているー
読み見始めた途端、衝撃が走った!本を紹介しよう。
それは、『フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠』という本だ。
大手食品加工会社(米国)は、コストメリットと利益至上主義を前面に押し出し
その鍵となるのが、塩分、糖分、脂肪分の3つ。
彼らは、まず
たとえば、「飲みたい!」という気持ちを起こさせる新しい清涼飲料を開発するには、この「至福ポイント」を見つけ出せば良い。
「至福ポイント」とは、塩分、糖分、脂肪分の配合料をある値にピタリと一致させ、消費者を大喜びさせるポイントである。
「至福ポイント」を発見するために、回帰分析※1や複雑なグラフといった高等数学が駆使される。
※1 回帰分析とは、結果となる数値と要因となる数値の関係を調べて、それぞれの関係を明らかにする統計的手法である。
そして、この技術的解析と研究の結果、人工的な化学物質を使い、巧妙かつ周到に、ある意味怖ろしい程に脳に刺激を与え、味覚のツボを突き止める食べ物が完成されるのだ。
もはや、「工業製品』となってしまうわけだ。
最近、おいらが年齢とともに食べられなくなった食べ物は、
「揚げ物」だ。
中でも、加工食品の揚げ物は、年齢の経過とともに食べられなくなった。
その他、繰り返し使用されている油による揚げ物は、食べられないので
店を選ぶ。
おいらがなんで食べられないか、それは油が原因する。
その油とは、「油脂」のことだ。「油脂」には、オリーブオイルなど常温で液体の「脂肪油」、常温で個体の「脂肪」がある。
【「油脂」の分類】
脂肪油:常温で液体(オリーブ油など)
脂肪 :常温で固体(肉の脂身など)
高校化学 有機化合物 「油脂の分類」で学ぶ。
脂肪油の中で常温で液体であり、主に植物油に多く含まれているものを
「不飽和脂肪酸」と言う。
一般に固形で乳製品や肉など動物性脂肪に多く含まれているものを
「飽和脂肪酸」と言う。
そこで「不飽和脂肪酸」という言葉をGoogleで検索すると、
トップに出てくるのが植物油を売っているあの大手食品会社のサイトだ。
そこには、これでもかという程に食用油が我々の健康に良いか、
子供の発育に大切とまで書かれている。
しかし、「不飽和脂肪酸」には、油脂を加工・精製する過程で作られた
「トランス脂肪酸」がある。
マーガリンを使った菓子パンやケーキ、ドーナツ、冷凍食品、インスタントラーメン、フライドポテト、チキンナゲットなどの加工食品に多く含まれる。
「トランス脂肪酸」を摂り過ぎると血液中の悪玉LDLコレステロールが
増え、心臓病のリスクを高める。
トンランス脂肪酸など脂肪油の構成成分を巧妙に利用して作られた加工食品は、塩分、糖分とともに我々の血液をかき乱すのだ。
そして、健康診断で血液検査の数値を見たおいらをがっかりさせていたのである。
おいらの血液をかき乱した「トランス脂肪酸」は、ヘロインなど薬物を利用した時と全く同じ現象を血液の中で起こす。
また、加工食品と薬物との関係は、恐ろしいことに血液中だけでなく
脳の中にもある。
脳の中では、塩分・糖分・脂肪分が配合された加工食品と麻薬が
非常によく似た振る舞いをする。
いずれも体内に取り込まれると、その信号が同じ神経回路を伝わって
脳の快楽領域に達するそうだ。
こうして、我々消費者は脳を狂わせ、中毒になっていく。
その行方は。。。
この本を読んで、大手食品加工会社がいかに「至福ポイント」を探って我々消費者を中毒にしているかが良くわかった。
加工食品の原材料とその配合は、熟練の化学者と技術者が
計算し尽くしたものだ。
人工的な化学物質を使ったもはや工業製品とも言える加工食品を
食べるか、食べないかの選択権は自分の中にある。
大手加工食品会社が仕掛けるフードトラップから解放されることは、容易なことではない。何を買うのか決め、どれだけ食べるのか決めるのは自分次第だ。
おいらの体は、おいらが食べたもので作られる。
I am what I eat.
この本は、自分の生き方の選択に大きな影響力を与えるものとなった。
健康を意識している人にはオススメしたい。ぜひ、読んで見てください!
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